日本では狂犬病はないと言われています。日本に狂犬病がない理由はワクチンの義務があるからです。
しかし、実際には群馬県伊勢崎市の公園で小学生ら12人が犬に噛まれた事件では7匹所有で登録されていた犬は3匹と、狂犬病のワクチンを接種させていない人がいました。
昔、両親の実家で猟犬を飼っていた事がありますが、「ワクチンの時期だから接種した?」などとききましたが、接種していない事がありました。
”なぜ、狂犬病のワクチンを接種しないのか?”なぜ群馬県のような事件が起こったのかについて犬を飼っている人がなぜ狂犬病のワクチンを打たないのかなどについて、当時の記憶を辿りながら書いていきます。
目次
日本に狂犬病がない?ワクチンで撲滅されているから
日本には狂犬病がないと厚生労働省が言っています。
狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。
引用元:厚生労働省
1950年から7年の間にワクチンが普及された事で、日本では狂犬病がなくなりました。
しかし、日本ではワクチンが撲滅されたとされた中でも、国内で狂犬病で亡くなった人がいました。
- 1970年:1人
- 2006年:2人
- 2020年:1人
日本から狂犬病が撲滅されたんじゃないの?と思われた方。あくまでも日本では撲滅されています。
では一体どこから狂犬病が舞い込んで、1950年以降狂犬病で亡くなったのでしょうか?
日本の狂犬病は撲滅も海外は未だ存在するウイルス
1950年以降撲滅された日本で、狂犬病患者として亡くなった人は、海外で犬に噛まれた事が原因で亡くなっています。
古いデータとなりますが、狂犬病が発症している国は次の通りとなっています。
- インド20000人
- パキスタン2490人
- 中国2466人
- イタチアナグマが狂犬病を発症
ここに挙げた事例以外にもその他のアジアやアフリカで発症。北欧、欧州でも狂犬病に感染したという話があります。
なので、2024年になっても、日本から狂犬病が撲滅されたといっても、海外では狂犬病がなくなっていないということがわかります。
なぜ、未だに日本以外の国で狂犬病がなくならないのでしょうか?
狂犬病が世界で撲滅されない訳
日本で狂犬病が撲滅されたのは狂犬病のワクチンが義務付けられていて、民度が高い意識を持っている事がポイントです。
しかし、他の国を考えてみましょう。例えば、インド。インドにはガンジス川があり信仰上の理由で河に入ります。
ガンジス川は、工業排水や未処理の下水と繋がっていて、綺麗とはお世辞にも言えません。にも関わらず、信仰という事で入ります。
それがわかれば日本では憚(はばか)られますよね。中国も同じような理由です。
日本は衛生面について強い意識があります。世界は日本と違って衛生面に強い意識がない事が原因と考えられそうです。
なので、海外では犬には近づかないようにしましょう。しかし、それもで犬に噛まれてしまったらどうするか?
対処療法はあります。
海外で狂犬病かわからない犬に噛まれたら?
海外で狂犬病かわからないいぬに噛まれたらどうしたらいいのか不安になるでしょう。
海外の犬に噛まれたら以下のように行動しましょう。
- 傷口を石鹸と水でよく洗う
- 現地の医療機関を受診
- 日本に帰ったら検疫所に必ず相談
このような形で行動してください。ただ、海外に行く前に事前に病院についても知っておく事が大事になります。
何はともあれ、病院に行くのは絶対です。
また、その他の病気も各地で感染する恐れも考えて少し勉強しておきましょう。
ここまでは海外で見知らぬ犬に噛まれたらという事でしたが、日本でもワクチンを接種させていない人がいるのは事実です。
冒頭でもお話ししたように、筆者の実家ではワクチンを接種してない時がありました。
日本で狂犬病ワクチンを打たない飼い主【実体験】
日本で狂犬病のワクチンを打たない飼い主は一体何を考えているのか?この思考が気になりますよね。実際に話した時の言葉をまとめてみると次のようになります。
- 日本から狂犬病はなくなったから大丈夫
- 沢山犬を飼ってるからお金がかかる
確かに、日本からは狂犬病が亡くなりましたね。しかし、昨今では海外からの輸入動物も増えてきています。
どこで、狂犬病のウイルスを持った動物が現れるかわかりません。こういう背景を知らない、いわゆる知識が足りないからワクチンを接種させないという事です。田舎という事もあり、そういう固定概念的なのもあったのかと思います。
そして二つ目はお金がかかるという事です。
群馬県でも飼主が7匹ほど飼っているという事でしたが、筆者の実家でも最大で5匹くらい飼っていました。
当時でもドックフードにお金が沢山かかります。群馬県の事件は令和で、物価も高騰しています。エサ台がかかります。
また、狂犬病のワクチンの値段も結構します。1匹ワクチン接種すると、次のような名目でお金がかかります。
- 狂犬病登録:3000円
- 狂犬病注射:3170円
- 狂犬病証明:2500円
- 狂犬病証明再発行:1600円
都道府県により異なります。目安です。
狂犬病の証明書再発行を除くと、約9000円弱ほどお金がかかります。9000円かける頭数ですから、結構な金額となります。
結構なお金がかかるので狂犬病のワクチンを打たないのです。
犬を飼っていない人からすればが払えないなら飼うなってなりますよね。筆者も当時は思っていました。
そして、ここからが問題。そう思っても、昭和の人間は頭が固く理解されませんし、理解しようともしません。
結局、実家の両親も高齢になった為、犬を飼うことすらなくなりましたが、今でも自我を通すという性質があります。
はっきりと言います。保健所は、過去に犬を飼った事がある人の自宅などにチェックを入れるべきです。
対応に応じない場合は、厳しい罰則もとるべきです。
一応狂犬病を接種させない場合は 20万円以下の罰金が課せられます。
犬を飼えないように厳しい法律を課すべきでしょう。
日本の狂犬病は撲滅したと思わない!【まとめ】
日本では狂犬病がないとされています。撲滅されたと言われています。しかし、昨今では海外からの輸入動物が頻繁に往来しています。
いつどこでどう狂犬病になるかわかりません。知り合いの人でもマナーや常識のない人がいます。
むやみに知らない人の犬に近づかない事をオススメします。また、噛まれた場合は次の項目を守りましょう。
- 傷口を石鹸と水でよく洗う
- 病院に行く