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地方競馬で厩務員になるには?つらいことやきつい事以外にも嬉しい事が!【体験談】

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ちょっと地方競馬の厩務員になりたいけど、「きついとか、つらいとかって話を聞くけど、仕事って実際にどんな感じなのかな?」と思って調べた方。

または、ちょっと興味本位で、「地方競馬の厩務員」ってどんな感じなのかな?と思って調べた方へ、元地方競馬厩務員の私が体験談(経験談)を元に色々と書いていきます!

地方競馬で厩務員になるには?【方法】

地方競馬で厩務員になる方法ですが、普通に求人で出されている事があります。

地方競馬の厩務員の場合は大抵、上のような形で募集されています。私の場合はハローワークで求人が出されていたので、応募した感じです。

その後、喫茶店で面接をして、その場で決まった感じです。厩舎によっては、経験者などが問われるかもしれません。

厩舎側としては、攻め馬(調教ができる)ができる人が欲しいところが多いでしょうから、牧場などで経験を積んでおくと尚良いでしょう。

私の場合は、乗馬も未経験でしたが地方競馬の厩務員になれました!

地方競馬での厩務員の仕事内容

地方競馬での厩務員の仕事内容は平日とレース当日では流れが変わります。およその流れを書いておきます。

地方競馬の平日のスケジュール

まずは平日からざっくりと見てみましょう。

  • 1時30分起床→餌つけ
  • 調教が朝の7時くらいまで
  • 昼の12時くらいまで休憩(この間に寝わらを乾かす。厩舎によってはオガクズを入れているところもあるので、無いパターンもある)
  • 運動する厩舎は昼の運動→午後4時くらいから餌つけ
  • 就寝は早い人は8時くらいには寝る

これがザックリとした流れです。かなり変則的になります。

次は具体的な内容です。気にならない人は次のリンクで休日編へ飛んでください。

H3地方競馬の厩務員のお仕事(スケジュール・レース編)

地方競馬の平日のスケジュールの具体的な内容

体温チェックや外傷チェック。調教の前に馬装(ばそう)をして調教ができる準備をします。

2時50分には1頭目の調教(20分ほど競走馬の体をほぐす為に運動をする。)

運動は、乗り運動や引いて運動するパターンの2種類あります。ゆっくり運動させる人もいれば、早歩きのようにして運動させる人もいました。

そして、調教中にやることは次の通り。

  • 調教が10分、15分くらいで帰ってくるので、その間に寝床の掃除や水換えなど
  • 調教から戻ると体を洗う。体をほぐす為に運動をする。(約15分から20分程度)
  • 綺麗にして蹄に油を塗ったりして馬房にれる。

以上の事を3〜4頭行います。

次にレース当日のパターンを見てみましょう!

地方競馬のレース当日のスケジュール

  • 1時30分起床→餌つけ
  • レースに出走する担当馬状況にもよるが調教が朝の5時や7時くらいまで
  • 担当馬が1レースに出走する場合は、朝の9時くらいには馬体のチェックなどをして装鞍所へ行く。
  • 運動する厩舎は昼の運動→午後4時くらいから餌つけ
  • 就寝は早い人は8時くらいには寝る

次にレース当日の具体的な内容を見ていきます。

気にならない人は下のリンクの2歳馬に飛んでください。

H2地方競馬の厩務員のお仕事:番外編

地方競馬のレース当日のスケジュールの具体的な内容

  • 約9時30分くらいに厩舎に行って、担当馬のブラッシングなどをしてレースに備える
  • 10時くらいに装鞍所へ行く
  • パドックへ行く
  • ゲート裏へ行き、ゲートへ担当馬を入れる
  • 担当馬の上がりをとって、クールダウンをする
  • 以下平日と同じように運動したり寝わらを返すなどをする
  • (ただし、担当馬がいる場合は午後4時くらいまで終わらない)

これが、レース当日のスケジュールとなります。

次に地方競馬の厩務員のお仕事:番外編について見てみましょう。

地方競馬の厩務員のお仕事:番外編

厩務員の仕事をしていると、調教やレースに関心が集まるかもしれませんが、他にもやることがあります。

2歳馬や装蹄、注射などです。これも具体的に見てみましょう。

地方競馬の厩務員のお仕事番外編:2歳馬 

牧場の手を離れた2歳馬が地方競馬へ来ることが普通にあります。

その時に行う事は次のようなことです。

馬装

ゲート練習

能力検定

今でこそ、牧場の設備がしっかりしているので無いですが、昔は馬装すらしていない競走馬が来ていた事もあったと聞いたことがあります。

また、同じようにゲート練習をしていない競走馬もいたりします。そういった競走馬の場合は、ゲートへ行って練習をします。

競走馬の中にはゲートで立ち上がったり、音に恐れて暴れる競走馬いたりします。(中央競馬ではゴールドシップの宝塚記念が有名な話です。)

その後、ゲートが審査に通過したら後日、通称:能検と呼ばれる能力検定レースを行います。

このレースで規定のタイムに達しない場合は、再競走といった形となります。

地方競馬の厩務員のお仕事番外編:装蹄

競走馬といえば、人間でいうところのスパイクを履いて走っています。そのスパイクを履かせる人を通称・装蹄師と言います。

競走馬も人間と同じで色々な馬がいます。臆病だったり音に敏感だったり。

そういった競走馬がいた場合に、慣れた人がついていれば暴れなかったりするパターンもあります。(経験談)

なので、調教が終わったら空き時間に装蹄師さんに装蹄してもらうということがあります。

地方競馬の厩務員のお仕事番外編:注射

地方競馬の厩務員のお仕事番外編:3番目となるのは注射についてです。

自分で注射を打つということはありませんが、獣医さんに頼んでレース後の回復を早めるために栄養剤を打ってもらうということがありました。

中には注射を刺された痛みで暴れる馬がいたりします。

そういった場合は、鼻をねじる(鼻ネジ)を使って痛みを鼻に集中させて注射をさせるといったパターンもあります。

では、次に地方競馬の厩務員の休日について見ていきます。

地方競馬の厩務員のお仕事(休日編)

地方競馬の厩務員は基本的にあると思わない方が良いでしょう。

厩舎毎による所もありますが、当番制や、個人で全てやるパターンがありました。私の場合は3人で番を回していましたので、月3日は丸1日休みでした。

当時は、それが普通に思っていました。

休みの日は寝わらをあげたり、馬の状態をチェックしたりしていました。調教はありませんでしたが、休みではない感じです。

休みはない感じと触れたところで、厩務員のつらさなどについてもみていきましょう。

地方競馬の厩務員の”つらさ”や”きつさ”【経験談】

厩務員の”つらさ”や”きつさ”を簡単にまとめると次のような事が個人的にありました。

  • 慣れるまで朝が辛い
  • 休みが少ない
  • 競走馬の事故(骨折等)
  • 勝てないと肉になる
  • 手荒れ

以上のようなことが、私自身の”つらさ”や”きつさ”といったところでした。

私は、アトピー持ちもあり手荒れが酷くて、冬場には手の表面ですらアカギレを起こしていました。

また、苦楽を共にした担当馬が事故で亡くなるというのは、今思い返しても悲しいものでした。

上にあるようなポイントをクリアできるなら地方競馬の厩務員として働いても問題ないかもしれませんね。

ただ、”つらさ”や”きつさ”だけでないのも事実です。

地方競馬の厩務員で働いてよかったこと【経験談】

地方競馬の厩務員でなくともという感じでではありますが、中央競馬と違って資格が必要ということはありません。

なので、生で競走馬を担当できるというのは、貴重な経験になります。これに尽きます。

また、私の話になりますが担当させてもらった競走馬が廃止の最終レースに出走して惜しくも勝てませんでしたが、一生の思い出になりました。

手がけた愛馬が活躍してくれるというのが一番の嬉しさになりますよ!これはお金には代えられません!

ただ、馬主さんの財産になるので気をつけてお世話をしないといけません。その点の責任もあるということも頭に置いて仕事をする必要があります。

また、よかった点というか捕捉にもなりますが、次のような事もありました。

地方競馬の厩務員の給料

地方競馬で働いた場合の給料ですが、これも厩舎にもよりますが、担当馬✖︎50000円といった感じでした。

なので、4頭✖︎50000円で20万円でした。人にもよりますが15万円のところもあります。

ただ、これ以外にも出走手当や競走馬が勝った時の賞金手当もありました。

地方競馬でも川崎や大井競馬場といったところだと、中央競馬から遠征に来るレベルの賞金があります。

東京大賞典が1億円で、賞金の5%ですから500万円となります!こういう事を考えれば、川崎や大井競馬場の厩務員になるので一番いいかもしれませんね!

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