小林製薬の記者会見から未知の物質がプベルル酸という事が判明しています。
化学の分野で活躍されている人なら聞いた事があるかもしれませんが、一般大衆人にとってみれば聞きなれない言葉です。
プベルル酸とは何なのか?と疑問に思った方が多いのではないでしょうか?
プベルル酸とは一体何なのか。
論文やニュースを元に現段階でわかっている事をまとめてみました。
プベルル酸とは何なのか?特徴や性質は?
プベルル酸とは何なのか?特徴などをまとめると次のようになります。
- プベルル酸は毒性を持っている
- ベルル酸はマラリア原虫を殺す作用も持っている
- 1932年に青カビから作られる天然化合物と判明
当時研究対象になったマウスは5匹。5匹中4匹が3日目までに死亡すると報告されています。また、量としては体重1キロあたり5ミリグラムを2回ほど注射されている事もわかっています。
マウスとヒトの遺伝子はほとんど似ています。9割ほどマウスとヒトの遺伝子のゲノムは同じと言われています。
他にも化学式などもありますが、ここでは割愛します。気になる方は、「puberulic acid」などで検索してみてください。
以上の事がプベルル酸の代表的な特徴です。
ですが、ここで一つ気になる所がありませんでしたか?青カビから作られると言う事。一旦青カビの発生条件について振り返りましょう。
プベルル酸は青カビから発生!その条件と生産工場の関係
青カビの発生条件を調べると次のようになっています。
青カビは湿気の多い環境で繁殖しやすいカビの一種です。そのため、住環境での青カビの原因として、湿度が高い場所や通気が悪い場所が挙げられます。特に、浴室やキッチン、洗濯室などの湿気の発生しやすい場所、壁や床に隙間がある場所、断熱や換気が不十分な場所などが青カビの発生源となります。
引用元:カビバスターズ本部
つまり、小林製薬がサプリメントを製作していた工場の環境が悪かった可能性があるということです。
そして、今回プベルル酸が混入していたと言われるサプリは、製造時期は去年4月から10月、出荷時期は去年7月から12月となっています。
つまり、小林製薬の大阪工場に問題があった可能性があるということです。
小林製薬の大阪工場が閉鎖のタイミングが怪しかったりします。
実際に小林製薬の会見で大阪工場について次のように述べられています。
大阪工場は敷地が非常に狭く、建物自体も老朽化した工場だった。より効率的な生産を目指して、大阪工場の生産機能の停止を決定し、和歌山の工場に移動した
引用元:NHK
となれば、隙間風が入るなどカビが生える原因を生んでしまった事も考えられるでしょう。
ただ、その小林製薬の大阪工場は現在閉鎖されています。一般論で考えると閉鎖されている工場にカビやホコリがないとは言えません。
厚生労働省含め調査にあたっているものの原因がハッキリとわかるとはいえないでしょうね。
プベルル酸は腎臓に影響を与える?他の青カビと比較
紅麹サプリメントの問題で、腎障害を引き起こし亡くなっている方がいます。では、このpベルル酸は腎臓に影響を与えるのでしょうか。
2024年3月時点では、プベルル酸が腎臓に影響を与えるかどうかは明らかになっていません。
ただ、青カビ単体で調べると次のような事が出てきます。
青カビの中には「マイコトキシン」というカビ毒を作る種類もあり、肝臓がんや腎臓がんの原因となる場合があります。
引用元:リショップナビ10th
プベルル酸が青カビの一種という事を考えると、マイコトキシンのように腎臓に影響を与える可能性もあるとも言えるのではないでしょうか。
プベルル酸が腎臓に影響を与えるのかどうかも含めて調査が勧められています。今後何か判明すれば追記しておきます。
まとめ
プベルル酸と紅麹と関係性があるかどうかはわかっていませんが、プベルル酸について知ると、プベルル酸が原因だろと言いたくなります。
実際に他の青カビのマイコトキシンは腎臓に影響を与える可能性があると言われています。また、プベルル酸を利用したマウス実験では、マウスが亡くなっている事例もあります。
プベルル酸のカビ毒性が人体に影響を及ぼしたのかもしれませんね。原因がわかればいいのですが…
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