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強制不妊裁判の初判決は勝訴か敗訴か?国の責任や憲法ではどう問われる?

強制不妊裁判





旧優生保護法で、知的障害を理由に不妊手術をさせられたのは違法として、2人の女性が国に損害賠償を求めています。通称「強制不妊裁判」です。この強制不妊裁判の初判決が2019年5月28日に行われます。

政府は、「賠償を請求できる期間は過ぎている」と主張しています。またこれまでに仙台地裁の裁判長が「憲法判断を回避しない」と述べています。

つまり、憲法との関わりがあったということです。

今回の強制不妊裁判では法律が違憲だったかどうかということが焦点になります。このページでは強制不妊裁判初公判までの流れからわかりやすく解説していきます。

追記!

仙台地裁は旧優生保護法は憲法13条に違反し、違憲と認定しました。しかし、国の賠償責任は認めない判決を言い渡しました。




強制不妊裁判の初判決までの経緯

強制不妊裁判の初判決までに至った経緯のニュース内容です。

終戦後まもなく、1948年に成立した「優生保護法」。
遺伝性とされる病気や、知的障がいのある人たちを「不良な子孫」とみなし、本人の同意を必要としない強制的な不妊手術を認める法律です。
今から23年前に法律が改正されるまで、全国で約2万4000人が、不妊手術を受けました。
これが人権侵害に当たるとして、国に損害賠償を求める全国初の裁判が、去年、仙台地裁で始まりました。

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/

わかりやすく説明します。1948年に旧優生保護法ができて、保護法の内容は

遺伝性とされる病気や、知的障がいのある人たちを「不良な子孫」とみなし、本人の同意を必要としない強制的な不妊手術を認める法律

ということです。

今から23年前の1986年に法律が改正されるまでに、約2万4000人が不妊手術をしていて、この2万4000人の方が「人権侵害」に当たるとして2018年から裁判で国と争っています。

政府は「賠償を請求できる期間は過ぎている」と話しています。

本当にこの問題は難しいところです。国としては時効をむかえているような発言をしています。ただ、強制不妊をさせられた人は「人権侵害、人権無視」と捉えるのも当然です。

当時、女性で強制不妊をさせられた人は、周りの子供のいる家庭を見て悲しんだことを考えると心が痛みます。

強制不妊裁判の初判決の争点 わかりやすく解説

強制不妊裁判の争点は3つと言われています。

  1. 憲法適合性
  2. 立法不作為
  3. 手術の違法性

 

憲法https://photo.kahoku.co.jp/graph/2019/05/27/01_20190527_13023/001.html

次はこの3点について、わかりやすく解説します。

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強制不妊裁判の初判決の争点 憲法適合性 原告

憲法適合性は「幸福追求権、法の下の平等、特別な犠牲を強いられない権利などを侵害された」ということです。

要するに、先ほど私が感想で書いたようなものです。

女性は子供を産める権利がある。女性は子供をもって幸せになる権利がある。といったものです。

つまり「女性の子供に対する権利が侵害された」ということです。

強制不妊裁判の初判決の争点 立法不作為

立法不作為とは、簡単にいうと「政府さん、法律変えなかったよね?なんで?」ということです。

というのも2004年にこの強制不妊について論議がされ始めていたのです。議論がされ始めた2007年の3年間が経過していました。

さらに、当時は社会的差別や偏見もあったので難しかったので、

原告側は正当な理由なく立法不作為をしていたと主張しています。

強制不妊裁判の初判決の争点 強制不妊手術の違法性

これも先ほどの憲法適合性と少し被ってきます。

簡単にいうと、「国が人に対して強制不妊手術するのはダメでしょ。」ということです。

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強制不妊裁判の初判決に国の主張は?

強制不妊裁判の初判決に国の主張は引用部分にマーカーを引いておきますね。

憲法https://photo.kahoku.co.jp/graph/2019/05/27/01_20190527_13023/001.html

 訴訟の審理で中島基至裁判長は「憲法判断を回避しない」と言及しており、判決では旧法の憲法適合性について判断が示されるとみられる。原告側が勝訴した場合、4月に成立した救済法の一時金を超える賠償額が認められるかも注目される。
原告側は、優生手術により、誰といつ子を持つかを選ぶ「生殖に関する自己決定権」を侵害されたと主張し、障害者差別思想に基づいた旧優生保護法は違憲と訴えた。
その上で、手術を強いられた障害者やその家族らが、社会的差別や偏見がある中で、旧法に基づいて行われた手術の違法性を認識し、裁判を起こして被害回復を図ることは事実上不可能だったと指摘。国会議員らには、被害を救済する立法措置を長期にわたり怠った「立法不作為」の過失があったと主張した。
一方、国側は、国会議員らの立法不作為が国家賠償法上違法かどうかを判断する上で、旧法の憲法適合性を主張する必要性は乏しいとして、違憲かどうかの認否を示さなかった。
立法不作為については、旧法制定当時から国賠法が存在しており、被害者は同法に基づく訴訟で被害回復を図ることができたとして、被害を救済する新たな立法は不要だったと反論した。
原告は、不妊手術そのものに対する国の賠償責任も訴えた。これに対し国側は、原告の手術から20年以上たっており、20年で賠償請求権が消滅すると定めた民法の「除斥期間」が経過したと主張している。
引用元:https://www.jiji.com/

簡単にまとめます。

  • 旧法と憲法適合性について言う必要性がなかった。
  • 国賠法で被害回復できたから立法する必要はなかった。
  • 民法の「除斥期間」(じょせきかん)で賠償請求権が消滅したからできません。

私達は憲法や法律の専門家ではありません。まして、国賠法で、被害者は同法に基づく訴訟で被害回復を図ることができたと言われていますが、普通の一般人なんて、

国賠法なんて知りません。

私は最近、私用で市役所に保険の手続きに行きましたが、職員の方に税金が安くなる方法を教えてもらいました。

「えっ?そっちの方が安くなる可能性があるの?」と教えてもらいました。(あの時の職員の人ありがとうございます。)

政府は、憲法や法律の仕組みをよ〜く理解しています。

情報や知識を得ていない人は、国に税金を沢山取られていることに気づくべきです。

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強制不妊裁判の初判決は勝訴か敗訴か? どうなったか?

現在、公判中です。初公判の結果がわかり次第書いていきます。

強制不妊裁判の初判決は勝訴か敗訴か?国の責任や憲法ではどう問われる? おわりに

強制不妊裁判の初判決は勝訴か敗訴になるのか、全くわかりません。

ただ、これまでに原告として子供を産めなかった人々は、国に対して何を思っていくのでしょうか?周りの人達が子供と楽しそうに生活していたり、ケンカして幸せそうな姿を見てどう思っていたのでしょうか?

原告の方達は国に謝罪して欲しいということを言っています。

国の方の気持ちもわかります。当事者でなかったのですから。ただ、政府という肩書きを背負っているのであれば、頭を下げて謝罪をするべきだと思います。



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