ことら送金サービスが開始されていますが、電話番号のみで送金ができるようになり、詐欺の温床になりそうという事が囁かれています。
ことら送金の詐欺対策や手数料などについて調査し、どういう風に対策すれば特殊詐欺にひっかからないのか?ということについてまとめてみました。
知り合いの方に高齢者の人がいれば、教えてあげてください!
ことら送金の詐欺対策の前に知っておきたいこと!仕組みや手数料
ことら送金の詐欺がありそうということなので、まずはその仕組みを一旦確認しておきましょう。
ことら送金サービスに必要なことや流れを箇条書きにまとめると次のようになります。
ことら送金が利用できる銀行のアプリをお互いに入れていること。
(広島銀行を利用している人であれば、こいPAYのアプリをインストールしていること)
(みずほ銀行を利用している人なら、BankPayのアプリをインストールしていること)
口座と携帯番号を紐付ける
(口座の指定も可能。別に電話番号を紐付ける必要なし)
送金
注意点:一度送金したお金は取り消し不可能
ですが、次のようなツイートもあります。
相手がことら使ってなくても送金できた(着金確認した)。名義はことら送金/フルネーム
— からす (@karasu514) October 11, 2022
強すぎない? pic.twitter.com/8cwmsg2Wr1
相手先の人が、ことら送金サービスを利用していなくても送金する事が可能なようです。すでにシステムの穴があると勘ぐってしまいますね…
また、手数料は発表時に利用している20ほどの銀行では手数料が無料になるという事ですが、公式のホームページをみると、各アプリ事業者が決定するという事が書かれています。
今後は有料になる可能性もありそうですね。
ほぼ、日本全国の銀行で利用される流れになりそうです。ことらのホームページ先のリンクを載せておきますので、興味のある方はご覧ください。→ことらのホームページ
ことら送金サービス詐欺は起こる?そもそもの疑問についても解説

ことら送金詐欺が起こりそうな理由として、電話番号を登録しただけで送金する事ができるというのがポイントとなっている。
これまでの特殊詐欺(振り込め詐欺)は相手の方に「オレオレ」と言ったり、「母さん、助けて」などといった方法で振り込みをさせる人を信用させて振り込みをさせて、銀行やコンビニに行って振り込みをさせようとします。
ことら送金の場合は、どこどこの口座などといったことを言わずに、「電話番号伝えるから、早く振り込んどいて!」ということで、送金が完了してしまうというケースが発生する可能性があります。
しかし、ここで一つの疑問が生じませんか?
ことら送金サービスが利用できるアプリをインストールする必要があります。
高齢者は銀行やコンビニに行って口座に振り込むという形がかなり多いのではないでしょうか?ということは、アプリをインストールさせる工程が必要になってきます。
そもそも、ことら送金のアプリをインストールしているようなネットテクノロジーに強い人が特殊詐欺に合うのだろうか?ということです。
筆者が仮に特殊詐欺犯だとすれば、ネットテクノロジーにうとい人がアプリをインストールするのを案内しようとすると、かなり根気が必要となりそうです…(筆者はコールセンターの仕事もしていたので、案内するのも意外と大変なのは知っているつもり)
で、あれば実際に自宅に来て特殊詐欺グループが画面を操作するという事が可能性としてはあがりそう。
となれば、どういった対策をしなければならないのか?
ことら送金詐欺に対する対策はこれしかない【まとめ】
ことら送金サービスを利用した詐欺対策は、テレビやメディアでことら送金サービスで起こりえる詐欺を事前に報道するということです。
テレビ視聴者は少なくなって来ているとはいえ、やはりテレビを見る高齢者の方は一定数います。テレビの力は侮れません。
ことら送金サービスができて、「画期的!」「便利!」という側面ばかりを報道しないで、デメリットや犯罪に利用される側面についても報道するということです。
個人宅に来てしまう前に、こういう報道をしておくだけでも少しは高齢者の方の目に入ります。
また、ことら送金サービス側でもメリットの部分ばかりを取り上げるのではなく、「特殊詐欺も起こりえるので管理はしっかり個人で行ってください」と知らせるということも必要でしょう。
ことら送金サービスは便利な人には便利ですが、詐欺が起こる前に何か企業側でも行ってもらいたいものですね!